今回は様々なデータをもとに、沖縄県の人口の現状と今後の展望を記録していきたいと思います。沖縄の人口の現状ってどうなの?今後どうなるの?と少しでも気になる方に役立つ情報になれば幸いです。
ではいきましょう!
日本の現状と予想
まずは日本全体の人口の動きをおさえておきます。
内閣府の調査により、現在の人口はおよそ1億2000万人ですが、2050には1億人ちょうどもしくは下回る可能性も出てきました。人口のピークは1995〜2010と言われることが多いですね。
つまり、もう人口の減少が始まっているということです。このままのペースで減少が進むと、明治時代や大正時代の際の人口まで減少するという説もあり、実際に予想データでもこのような数値が出されています。
沖縄県の人口の現状
人口はおよそ145万人
日本の現状を踏まえて、ここからは沖縄県のデータを見ていきましょう。
その前に大まかな人口をおさえておいて頂ければ、後々イメージしやすいかと思いお伝えします。
沖縄県の人口はおよそ145万人です。
他県と比較
では、沖縄県の人口が145万人というのは多いのでしょうか?少ないのでしょうか?
ここからは他県と比較してみましょう
沖縄県は日本全国で人口25位
全国で見ると、沖縄県の人口は25位です。
47都道府県のうち25位というのはどう感じられますか?
あれ?小さい県なのに人口多くない??と思った方もいることでしょう。
面積は日本全国で44位
そうです。沖縄県の面積は全国の中で面積が44位なんですね〜。
小さな県で145万人というのは凄い気もしますね!
沖縄の人口はまだまだ増える?
さて、上記の現状を踏まえて、どのように考えていけばよいのでしょうか?
昨年度の沖縄県の地方紙によると、沖縄県の人口はまだまだ増える?との報道もあります。
全国で沖縄県のみ、人口の自然増加現象が起きている
確かに総務省(2019年度版)のデータによると、日本全国の中で、沖縄県のみ人口の自然増加現象が起きています。
しかも、2カ年連続であり、他府県で人口が増加している要因は社会的増加となっています。端的に言うと、引っ越してきている人がいるということでしょうね。これが人口の都市集中型のきっかけとなっているとの声も聞こえて来ます。
沖縄県は合計特殊出生率が全国1位
沖縄県の人口の自然増加に大きく関係しているのが、合計特殊出生率です。つまり赤ちゃんが何人生まれているかですね。日本全国の平均値が1.36のところ、沖縄県が1.82と飛び抜けて高いことが以下の表からも伺えます。
つまり皆さんご承知の通り、子どもがたくさん誕生しているのですね。
よって15才未満の人口割合が全国1位
自然に人口が増加している唯一の県、沖縄県。
その原因として、赤ちゃん誕生の割合が高いことが窺えました。
以下に県別年齢区分別の表を添付していますが、結果沖縄県は15才未満の人口割合も全国1位となっていますね。
沖縄県高齢者割合が意外と少ない
人口全体に対する日本の高齢者(65才以上)割合は27.3% ですが、沖縄県はR3年現在、22%という指標を出しています。長寿県というイメージも高かった沖縄県ですが、高齢者割合は意外な数字といえるかもしれません。
沖縄県の人口について今後の予想
さて、これまでの話から、今後の沖縄県の人口について考察してみます。
近年の沖縄県の人口推移
以下は沖縄県のHPから数字を抜粋したものです。2012年〜2021年までの各10月の統計をもとにグラフを作成しました。
人口はこの約10年の間に約5万人増加しています。
先述したように沖縄県の人口はこの人口減少の日本にあっても増加を続けています。
増加率が低くなってきている
ただしその増加数に着目して下さい。
例年4000人〜7000人増加していた人口が2020年〜2021年にあたっては1000人の増加にとどまっています。もちろん新型コロナウイルスの影響も大きいとは考えられますが、それを差し引いても年度を重ねるごとに人口の増加数が減っていることを感じられるのではないでしょうか?
20代、30代よりも、40代、50代、60代の人口の方が多い
次に人口の分布です。以下がR3年1月1日現在の沖縄県の人口分布です。
沖縄県民の15才未満時の割合の多さや高齢者の割合が日本の平均値より少ないというお話をしました。
ただ、この表を見て感じることは、20〜30代よりも、40〜60代の人口の方が、それぞれ多いということです。ここから何が考えられるでしょうか?
少なくとも20年以内の近い将来に必ず超高齢化社会が生まれるということが伺えるのではないでしょうか?
まとめ
今回は沖縄県の人口の現状と今後の動向についての考察を行いました。
今回の記事をまとめると以下の3点になります。
1.県としての人口減少は全国よりもゆるやかな可能性があるがこのままのペースだと減少傾向に向かっていく
沖縄県は日本で唯一の人口の自然増加が起きている県です。ですので既に人口減少が起きている他府県よりも、減少に向かうスピードはゆるやかだと言えるでしょう。
ただし、そんな沖縄県であっても人口の増加もゆるやかになっています。このままのスピードでいけば、人口の増加から減少に転じることも時間の問題と言えるでしょう。
2.日本全体として人口減少する際の影響を受ける
日本全体として人口が減少していく動きが見られる中では、沖縄県はまだ増加していても影響をうけることは必至でしょう。
税収や、物価の影響を受けて、貧困の悪化が懸念される
具体的には税収が嵩んだり、物価の上昇の影響も考えられます。もともと安くない物価や、低賃金で労働している方も多い中、各家庭の経済ひいては県全体の経済、そして貧困や子どもたちの教育に対する影響は少なからず考えられます。このあたりは以下の記事を参考にして下さい。
3.沖縄県にとって最悪の状況は何か
20年後には、確実に超高齢化社会が生まれることは先程考察致しました。そのうえで、現在の沖縄県に一番考えられる最悪の状況は何かというに思考を巡らせてみます。
考えられる現実的な状況としては、現在の出生率は保ち、子どもは生まれるが、高齢者が増え、働く人は日本全体の人口減少による都市化や沖縄の低賃金の影響を受け、どんどん沖縄から出ていくという状況が最もリスクが高いと考えます。
もしくは、働き手(若手)が減少することで、出生率も大きく下がるということも考えられます。
最後に
今はまだ、人口が増加している沖縄県ですが、未来は必ず変化していきます。
きっと人口の減少も近い将来起きてくるでしょう。その変化を見据え、今からしっかりと対策を講じていきたいですね。
自分たちが一つずつできることからはじめましょう!
ではまた!