こんにちは!今回は鈴木裕さんの無(Mu)=最高の状態の感想をお伝えします。
一言でまとめるとこんな本
この本を一言でまとめると、自分探しが終了する本です。
心配事の97%は起こらない。そんな冒頭で始まるこの本は、心配することを軽減し、それよりもこれからどうするのかということに焦点を当てさせてくれる書籍です。
本書によると自分なんてものはない。自我はただの生命維持機能の明滅だと述べられています。
私は本書を読んだあとに、ああ自分って昔と変わっているよな、このままでいいのかな、あれ?自分ってなんだっけ・・?というような無駄な悩みが吹き飛びました。
上記のように自分探しをしているような方にはぜひぜひオススメできる一冊です。
ではいきましょう!
学びポイント3つ
1.人類は生まれつきネガティブがデフォルト設定
まずは前提条件として、人類の設計図のお話があります。現代人は様々な文明の機器の進化に支えられていますが、実は中身は2500万年前とあまり変わりません。
その時代は現代とは違い、様々な危険が日常茶飯事的に襲ってきます。例えば猛獣や飢餓、原因不明の病気、部族間の争いなどです。そのような危機に囲まれ、いつでも警戒しておけるようにという設定が人類の初期設定として今尚残っているのが私達なのです。
そんな初期設定を装備している私達は、現代においてもネガティブを先行して考えられるように出来ています。安心している場合ではありません。安心していれば命を落とすかもしれない。「そういう設計になっている」と理解することは私にとってとても納得でき安心できる理論でした。
2.真の苦しみは、自分に2の矢を刺すかどうかだけ
1のようにネガティブが襲いかかってくるのは全人類同じなのですが、大切なことは受け止め方だと本書では述べられています。実際に下半身不随になったチンパンジーの事例を引き合いに出しながら、下半身不随になった事実を1の矢とし、これは変わらないがどのように受け止めるかはその人次第という表現を「自分に2の矢を刺すかどうかで決まる」と述べれられています。
事実は変わらないが解釈は無限というこの考え方は、反応しない練習やエピクテトス、自省録とも通じる物があり、とても納得できました。
3.人は物語製造機
人はすべての事象を捉えて判断することは出来ません。全て捉えてからだと、プロのテニス選手が放つサーブは反応や反射だけでは取りようがないですし、「これはドアで、これは靴で・・」と全て判断していると脳が疲れてしょうがなくなってしまうでしょう。これを防ぐために、「きっとこうなるだろう」「きっと昨日と同じだろう」と脳が自分の頭の中に物語を製造します。この機能と1のネガティブ初期設定が合わさるとやっかいで、「もしかしたら嫌われたかも・」「失敗するかも・・」というネガティブストーリーをどんどん製造していきます。
今後の生活に生かすこと
3つの学びポイントを参考に、人はそもそもこのような仕組みだと理解し、2の矢を刺さないということが自分を守るためには大切なスキルだと感じました。冒頭に述べた”自我はただの生命維持機能の明滅”という表現もとても好きで、そういうものとおおらかに受け止める方法を学ぶことが出来ました。
まとめ
いかがでしたか?今回は鈴木裕さんの無(Mu)=最高の状態の感想をお伝えしました。繰り返しになりますが、人の根本的な設計や仕組みを理解することで解決することがたくさんあることを学びました。必要以上に不安になったり、そもそも自分って何だっけ?という思考が不毛だということが納得できました。今回ご紹介させて頂いた内容が本書ではもっと詳細に記載されているだけでなく、このポイント以外にも自己に関するとても有益な情報が満載です。気になった方は是非本書をお手にとって御覧ください!
ではまた!